オカヤドカリ海へ/天然記念物、学習教材に
陸寄居蟹奔向海邊 / 天然紀念物成為學習教材
2006年08月02日
大潮の夜、放幼生のため一斉に海へ向かう
大潮之夜, 陸寄居蟹一起走向海邊釋放幼體
沖縄本島南部の海岸で、放幼生を観察する子どもたちと濱口係長(中央手前)
小孩與濱口係長(前排中央)在沖繩本島南部的海岸觀察陸寄居蟹放幼
プラスチックのキャップを背負ったオカヤドカリ。網や釣り糸などのゴミが散らばる浜を歩いていた=写真はいずれも沖縄本島で
背著塑膠蓋子的陸寄居蟹在滿佈魚網和魚絲等圾垃堆裏爬行=圖片攝於沖繩本島
沖縄県の海岸で、オカヤドカリが殻の中に抱いた赤ちゃんを海へ放つ「放幼生」が本格化している。熱帯、亜熱帯地方に分布する陸生のヤドカリが、夏の大潮の夜に渚(なぎさ)を埋める神秘的な光景だ。
在沖繩縣的海岸, 陸寄居蟹抱著螺殼裏的幼體到海邊釋放. 熱帶, 亞熱帶地方分佈的陸寄居蟹, 在夏天大潮之夜一起聚集在海邊, 形成神秘的景象.
オカヤドカリは、沖縄が日本へ返還される直前の1970年、国が天然記念物に指定。地元では「アマン」などと呼ばれ、昔から数多く生息した。釣り餌や子供の遊び相手として扱われ、業者が捕獲し商取引もされた。文化財との認識は、今も低いままだという。
陸寄居蟹, 在1970年, 沖繩歸返日本之時被國家指定為天然紀念物. 在沖繩當地陸寄居蟹被稱為「AMAN」, 從古至今一直大量地繁衍. 但直到今天, 陸寄居蟹會被人們當作釣魚之餌, 成為小孩的遊玩對象, 加上業者捕獲來謀取利益, 反映出人們對文化財產的意識還十分低.
県は、そんなオカヤドカリを学習教材に使えないかと、検討し始めた。古くから子供たちになじみのある生き物として、野外で形態や繁殖行動などを観察。海の汚れや人工護岸の問題なども考えてもらいながら、今後の保護活動へつなげる方向という。
沖繩縣對於陸寄居蟹是否可以用作學習教材開始進行討論. 以前小孩一直也有觀察這種溫馴的動物在野外的形態和繁殖行為. 隨著海岸被受污染和人工護堤等問題, 今後要考慮的將會從保護運動這方面著手.
県教育庁文化課の濱口寿夫・文化財係長(46)は「オカヤドカリは県民にとって身近な天然記念物。文化財を扱う上での法手続きなどに注意が必要だが、生態や置かれている状況を学び、その知識を蓄積することが、乱獲や環境破壊から命を守る力となる」と話す。
縣教育廳文化課的濱口壽夫・文化財系長(46歲)稱「陸寄居蟹是縣民身邊的天然紀念物. 我們必須注意處理文化財產這方面在法律上的手續, 累積從生態和從不利的情況下學習來的知識, 致力保護環境, 免受破壞和控制胡亂捕獲.」
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